動画・朗読・場面アニメ
同じ原作を、声と映像へ広げる。
8月・9月に作り直した小説紹介ショートから、6月の旧方式、朗読、場面アニメへ。原作のどこを選び、字幕や画面へどう組み立てたかを、実際の試作で紹介します。
要点をスライドで見る
8月・9月版:原作から、短い紹介を作り直す。
6月の動画の後、小説の本文を起点に、紹介ショートの台本と画面を作り直しました。8月22日の第1話版は42.5秒。年50日の仕事で自由を得たはずの伊宮が、ダンジョンの出現で巻き込まれる流れを、字幕、場面の切り替え、つむぐの表情で伝えています。
9月8日の第4話版は20.2秒。「入らせろ」という電話、地元の噂、封鎖を支える二つの根拠へと話を絞りました。長かった説明を、声を速めずに短くするための試作です。この版のつむぐは、修復した部品をぷるぷるPNGTuberで動かしています。
8月版は字幕と画面の対応を組み直し、9月版は原文と照らして、残す説明と省く説明を選び直しています。どちらも制作・検証用の試作で、当時の記録では全編の視聴・音声品質の確認は完了していません。
2026年8月22日の試作。実測42.5秒。原作をもとに台本・字幕・画面を作り直した版。
動画ファイルを開く2026年9月8日の試作。実測20.2秒。説明の役割を整理して短くした版。全編の視聴と音声の品質は、当時は未確認。
動画ファイルを開く8月・9月版の作り方と、残っていた課題
小説本文のコピーから使う箇所を選び、読む文、字幕、画面の内容を別に組み立てます。音声はIrodori-TTSのpartner-v2、画面はRemotionを使った制作です。音声と字幕の時間、各場面の表示内容を対応づけていました。
つむぐの動かし方も変わっています。8月22日版は表情画像そのものの切り替えと位置・傾きの動き、9月8日版はぷるぷるPNGTuberで顔や髪を描画した連続フレームを使います。9月版の動作例と修復前の失敗は、アバターページにも掲載しています。
9月8日の第4話版では、原文を読み直し、約34.3秒の前案から約20.2秒へ。小さな利益の動機、噂であること、封鎖の二つの根拠を残し、補足説明を減らしました。録音や再生の速度を上げる方法ではありません。
当時の評価は、個々の場面や字幕の確認に限られています。静止画の見た目が整っていることと、全編の動き・聞きやすさが良いことは別に確かめる必要がありました。
旧方式(6月):表情差分PNGから組み立てる。
以下は、8月・9月の作り直しより前の6月版です。各話の本文から見どころを抜き、30〜60秒の縦型台本にする方法で作りました。台本に合成音声を付け、表情差分PNGを切り替え、ffmpegで映像へ組み立てています。
要点の抽出にはローカルのGemma、一部でSonnet/Opusを使った2026年6月の制作です。字幕は動画内にあります。映像全体を一度に生成する場面アニメとは制作経路が違います。
旧方式の制作例。2026年6月22日制作、実測49.2秒。
動画ファイルを開く2026年6月21日制作。実測59.2秒。
動画ファイルを開く2026年6月21日制作。実測45.0秒。
動画ファイルを開くショートと要約は、台本から作り分ける
6月の台本設計では、ショートは一つの見どころへ絞り、要約は見どころを組み直して話の流れを伝える方針でした。朗読は本文の順番を保って読むため、内容の選び方から異なります。
次の尺は当時の台本設計の目安です。実出力はショート49.2秒、要約130.9秒、朗読969.9秒で、目標尺と同じではありません。このページではショートと朗読の冒頭を選んで見せています。
| 形式 | 台本の組み方 | 当時の目安 |
|---|---|---|
| ショート | つかみ→一つの核→続きへの案内 | 30〜60秒 |
| 要約 | つかみ→主題→見どころの連なり→結び・案内 | 3〜5分 |
| 朗読 | 本文を順序どおり読み、台詞ごとに表情を付ける | 本文の長さに応じる |
全文を読む朗読と、表情の切り替え。
朗読は第1話の本文を合成音声で読み、台詞ごとに「ふつう・説明・喜び・考える・驚き・紹介」の表情を当て、口パクと合わせて組み立てました。全編の実測は969.9秒、約16分です。
ここでは会場でも使った冒頭60秒のクリップを見せています。この朗読は自作の工程で作ったもので、公開ツール「ぷるぷるPNGTuber」を使った試用とは別です。
2026年6月20〜21日制作。全969.9秒のうち冒頭60秒のみ。
動画ファイルを開く人物の基準画から、5秒の場面を動かす。
2026年8月4日の場面アニメは、高瀬の顔・スーツ設定画・伊宮の採用画像3枚と場面の指示を参照に、MiniMax-H3とComfyUIで生成しました。640×640、24fps、約5秒の試作です。
指示は、市役所の自販機コーナーで高瀬がペンで手帳を一度たたいてページをめくり、伊宮が手で整理の身振りをする場面。二人の反応と、小物が連続しているかを確かめています。
生成された音声は、当時まだ点検も修正もしていませんでした。ここに掲載する展示用クリップは音声の完成を示すものではありません。
2026年8月4日の映像試作。音声は確認の対象外。
動画ファイルを開く生成後の点検と、まだ行っていない工程
参照した人物の姿が保たれるか、手・手帳・ペンが増減しないか、指示した身振りが連続して見えるかを、動画とコマを並べた点検シートで確かめます。
会場で参照した8月4日の生成記録では、出力は点検待ちの素材段階で、補修・拡大・中間コマの補間・映像編集は未実施でした。5秒の実物を見せることと、全工程の品質を受け入れることを分けています。音声も点検していません。
作り方を分け、素材を引き継ぐ。
6月の差分PNGによる動画、8月・9月の台本・字幕・画面を対応づける制作、AIが映像を生成する場面アニメを並べています。制作時期と素材を区別し、どの工程で何を作ったのかを残しています。
元の小説本文、採用した人物画像、表情差分を再利用できると、用途に応じて作り分けられます。一方、生成された映像の手や小物、話者、音声の品質は、別に点検する必要がありました。
2026年9月23日の生成AIなんでも展示会 Vol.6の資料と、前後の制作記録をまとめています。制作や検証の時点は、各説明に記しています。
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